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★Go!店長の初心者に贈るベランダガーデニングレッスン(極意) Leaf9
【グリーンフィンガーへの道】の第9回目です。ベランダガーデニングの肥料について。
初心者でも簡単に使えるよう、肥料のお話です。
植物は、土の中の栄養分を自分の根を通じて吸収して生長します。
肥料は、主に肥料の3要素と呼ばれる【窒素・リン酸・カリ】で構成されており
窒素は、葉を茂らせる栄養でありリンサンは、花や実をつける栄養素で
カリは、根の生長に働く栄養素です。
だから、
観葉植物用の肥料は、窒素が多く含まれており、花用の肥料は、リンサンが多く含まれています。
野菜やハーブなどは、葉が茂り花が咲き実をつける必要があることから
同じバランスで窒素・リンサン・カリが含まれいるのです。
ガーデニングでよく使われる肥料は、主に液体肥料・粒状肥料・有機肥料などがあります。
◆液体肥料
液体肥料は、文字通り液体状の肥料で、水で薄めて使用するタイプと
原液のまま使用するタイプもあります。液体肥料は、即効性があり手軽で管理が楽ですので
ベランダガーデニングでは、液体肥料が最も使い易いでしょう。
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◆粒状の化成肥料
粒状の肥料で土にパラパラと播いたり、植物を植える前に土に混ぜ込んだりして使います。
粒状の肥料は、
緩効性肥料(かんこうせいひりょう)と言い、ゆっくりと効果が現れる肥料です。
この緩効性肥料は、除々に効果が現れ、その効果が長続きする分植物にも優しく、
肥料焼けなどによる植物のダメージも起こりにくくなり安心です。
この緩効性肥料もベランダガーデニングには、お勧めです。
◆有機肥料
有機肥料は、油カス・鶏糞・牛糞などの肥料です。
これらは、とても優しく良いのですが、臭いの元や虫の発生の原因となる場合がありますので
ご近所などと隣接したりリビングなどの生活スペースと近いベランダガーデニングには、
お勧めできる肥料ではありません。
■液体肥料の使い方
液体肥料は、速攻性があります。それは、植物への反応がすぐに現れると言うことです。
まだまだ小さい芽に濃い肥料を与えたりすると、すぐに肥料焼け(根にダメージ)を与えてしまいます。
その肥料焼けなどを起こさないためにも。液体肥料のパッケージに記載されている
希釈の倍率を必ず守る必要があります。
500倍や1000倍に薄めて使うように記載されているのがそうです。
液体肥料を使う場合には、ペットボトルを使うととても便利です。
例えば、
1リットルのペットボトルで500倍の液体肥料を作る場合には2ccの液体肥料の原液を
1リットルのペットボトルに入れて水を注げば良いわけです。
1000倍の液体肥料を作る場合は、液体肥料1ccをペットボトルに入れて水を注げばよい
のです。
肥料を与えるタイミングとしては、
種まきをした芽については、本葉が4〜5枚に出揃った頃より若干薄めの肥料を与えます。
植え替えをした苗などについては、新しい環境に慣れた10日〜14日頃より肥料
を与えるとよいでしょう。
より薄めの液体肥料から始めて、様子を見ながら濃くするとか、薄い液体肥料を回数を増やして
与える方法も肥料焼けなどを防止する方法としては有効です。
■粒状肥料の使い方
粒状の肥料は、緩効性肥料と呼ばれ、ゆっくりと長く効果が現れる肥料です。
液体肥料と比べると肥料焼けなどの植物に対するダメージを与える可能性は、低いですが
植物の生長を感じ取るには、液体肥料のほうがわかり易いのです。
粒状の肥料は、液体肥料の補助的な役割としてお使いいただくことが
初心者のベランダガーデニングには向いていると思います。
ゆっくりと効果の現れる粒状の肥料であっても肥料焼けは起こります。
粒状肥料を与えるときは、植物の株元より遠いところにパラパラと播くように施します。
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■肥料を施す時期で変化する呼び名
【元肥】・・・苗の植付けや植替えの際にあらかじめ土に肥料を混ぜておくこと。
植替え直後は、植物も環境に慣れていないこともあるので遅効性の肥料が良い
【追肥】・・・肥料を追加して施すこと。液体肥料や緩効性肥料を定期的に。
【お礼肥】・・・実や葉を収穫した後や花か咲いたあとに植物を回復させるための肥料
液体肥料が良い
【置き肥】・・・追肥の1種。錠剤タイプの肥料で土やカルセラの表面に置いておく肥料。
水をあげるたびにゆっくり溶けて効果が現れる肥料
ガーデニング初心者にとって肥料のことは、
難しいように感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
植物に肥料は、不可欠なものです。
1度にたくさんあげないこと。薄めの肥料からはじめてみる。株元から遠いところから。など
ほんの少し注意してあげれば難しいものではありません。
植物をしっかり観察することが最も大切なことです。
葉っぱの色はどうだろう?これから実をつける時期だから肥料の回数を増やしてみよう!など
と植物の状態をしっかりと観察してみてください。
そうすれば、少し難しく感じていた肥料のこともわかってくることでしょう!
ベランダガーデニングで育てる植物達に肥料をあげてください。
今回のベランダガーデニング上達の極意
初めてのベランダガーデニング!
肥料は、液体肥料が使いやすい。ペットボトルを使うと肥料を薄めることもカンタンです。
粒状の緩効性肥料は、液体肥料の補助的に使うと便利なのです。
2012/03/23
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